会期中の7月24日には「丹波路ブルワリー」の、醸造所出来立てビールが飲めるイベントがありますが、ひと足お先にビア杯でクラフトビールをいただいてみました!
ビア杯はビールジョッキよりは小ぶりで、にぎりやすいサイズ。シックな色目のはどっしりとした印象ですが、手にすると見た目より軽いのがわかります。内側をよく見ると、つるっとした面とザラッとした面がありますが、これはビールの泡持ちをよくするため。釉薬をかけない部分を作り、ざらつきを持たせることで、細かく濃密な泡が生まれる工夫がなされています。
堤さんのビア杯は「焼き締め」の技法が用いられています。備前、信楽、越前などが代表的な産地で、薪窯で高温で長時間焼成されます。焼き物は土器、陶器、磁器、炻器(せっき)と大きく4種類に分類されますが、堤さんのビア杯は炻器に当たります。炻器とは、アルカリや鉄などを多く含む粘土を使い、1200〜1300度の高温で、長時間かけて焼かれる技法。しっかり焼き固められるので、透光性はなく吸湿性は少ないですが、通気性がありビール(酵母)に適しているのだとか。これらのことから、ビア杯はビールをおいしく飲むためのうつわと言えるのです。
ビア杯の特長がわかったところで、櫻陶房さんのビアマグと、工房風舎さんのグラスを使い飲み比べてみます。ビア杯は使う前に冷凍庫に入れて冷やすとより泡が持続しますが、今回はすべて常温で使用しました。
ビールは「丹波路ブルワリー」のクラフトビール。丹波路ブルワリーは2017年6月、丹波篠山市にオープンした小規模ビール醸造所。小規模生産を生かし、さまざまな種類のビール醸造に取り組んでいます。非加熱処理で、酵母が生きているクラフトビールを製造しており、年間20種類ほどが生み出されています。今回は丹波路ピルスナー、シュガーストロベリー、イングリッシュブラウン(いずれもアルコール分5%)を飲み比べました。
まずは丹波路ピルスナーを、櫻陶房のビアマグでいただきます。ピルスナーは、ホップの爽やかな香りと軽やかな苦味が持続しスッキリと飲みやすい、丹波路ブルワリーの定番商品。ザ・ビールな味ですが、一般的なものより軽くのど越しよく飲めます。
櫻陶房のビアマグは、かけた釉薬をたらしたりはがしたり削り取ることで、変化のある模様を出しているのが特長。ひとつとして同じ柄がなく、場所によって質感が違うのも特別感があります。一方、工房風舎のうつわは涼しげで夏にピッタリ。丸みを帯びた「モールeggグラス」はワイングラスに似ているからか、より香りが感じられる気がします。陶器に比べて泡切れは早いですが、ガラスにはガラスの良さがありますね。
次に飲んだのは、シュガーストロベリー。兵庫県西脇産いちごを贅沢に使った、いちごの香りたっぷりのフルーツビールです。鼻を近づけるといちごの香りがする!口に含むと、ほのかにいちご味で飲みやすいので、ビールが苦手な人でも大丈夫そう。
画像ではわかりにくいですが、ピルスナーに比べてややピンクがかった色味で、見た目からもいちごが使われているのがわかります。
最後はイングリッシュブラウンを飲みました。ローストしたモルトの香りと甘みが特徴で、濃厚な旨味がじっくり味わえるビール。コカ・コーラのような深い色味に、黒糖のようなこっくりとした味わいがあります。濃い味の料理と合わせても存在感があって、余韻を残してくれそう。
堤さんのインタビュー記事に、ラガーや黒ビールのような、しっかりした味わいのビールにおすすめとあるので、ビア杯で飲んでみました。他のどのうつわより泡が細かく厚みがあり、飲み干すまで残っていてびっくり。いかにビールがおいしく飲めるか考え、作られているかがよくわかります。常温でこの違いだから、おすすめの通り冷やして使えばもっとおいしいに違いない…ということで、冷やしたビア杯で、缶ビールを飲んでみました。
さらにおいしく飲むには、ビア杯を水に濡らし冷凍庫で2時間以上冷やします。飲む直前に冷凍庫から出しビールを注ぐと、よりきめ細かい泡が立つとのこと。
注いでみると、まるで生ビール?と思うほどの細かな泡と盛り上がり。大手メーカーの缶ビールですが、泡がなかなか消えないので、口当たりよく柔らかで、いつもと同じ銘柄とは思えないほどおいしくなりました。
泡立ち豊かなビールを飲みたいときは、少々手間ですが冷凍庫で冷やしてから飲んでみてください。安い発泡酒でも、高級ビールみたいにおいしくなるかもしれません!注ぐだけで長く泡が持続する、ビール好きにたまらない、ビールに特化したビア杯。プレゼントにはもちろん、自分へのご褒美にももってこい。この夏はビア杯で、ひとクラス上のビール時間を楽しんでみては?
会期中の7月24日・10〜15時には、丹波路ブルワリーの生ビールが飲めるイベントが企画されていて、ビア杯の使い勝手を試すチャンス!ビア杯以外のうつわも用意されるので、好みのものを探してみてください(店内で飲む場合のみ作家のうつわで提供。テイクアウトはプラコップ)。その日は「めぇめぇマーケット」が同時開催で、夏祭りのように楽しめること間違いなし。どうぞ楽しみにお越しください!
会期:7月1日〜8月2日
南丹の作家のうつわ展示販売のほか、クラフトビール「丹波路ブルワリー」の生ビール4種類(瓶ビール)も販売。7月24日(土)には、「めぇめぇマーケット」の時間帯(10〜15時)で、ビールサーバーでビールの飲み比べができます。店内では、作家のうつわでお楽しみいただけます(テイクアウトはプラカップでの提供)。堤さんが来店される日もあります。日程は決まり次第お知らせいたします。
くわしくはこちらから
]]>土の味わいが魅力的なうつわを作られる、堤眞一さん。わざどころPONでは、お茶碗やコーヒーカップ、酒器などを中心に置かせてもらっています。今回は南丹市美山町にある堤さんの工房を訪ねて、作品づくりのこだわりについてお話を伺ってきました。
山に囲まれた静かな工房で、薪の窯を使い陶磁器制作をされている堤さん。お茶やお花の席で使われる、おもてなし用の器を中心に作品を生み出されています。
陶芸の道に進んだのは、友人から陶芸の学校に誘われたことがきっかけだそう。それまでは別のお仕事をされていましたが、卒業後現在に至るまで陶磁器制作に関わり続け、32年になります。初めは美山町で陶芸教室の先生をしていたそうで、2002年に自分の窯を構えて独立されました。
天外窯と名付けられたその窯では、薪の火で陶器を焼いています。電気窯を使うこともありますが「焼き物」というのだから電熱でやるより火で「焼いた」という感覚が欲しい、と話す堤さん。その自分が良いと思う感覚を大切にする裏には、惜しみない手間がかけられていました。
電気窯と比べ、時間も費用も段違いにかかる薪の窯。トータル24時間ほどで焼きあがる電気窯に対し、薪の窯は火がついてから温度が上がるまでに時間を要するため、完成まで4日ほどかかります。使用する薪は、買うと一回で30万円分ほどになるとか。さらに、自動で温度調整をしてくれる電気と違い、完成までつきっきりで火の番をしなくてはいけません。
それでも、時間がかかるのがこの仕事と割り切り、ひとつひとつの工程に手をかけることで、他にはない堤さんならではの作品を生み出しています。
時には山から粘土層の土を持ち帰り、ふるいにかけたり砕いたりして、土づくりからすることも。きれいにされた市販の土と違い、焼成したときに燃えて穴になってしまうような不純物を取り除くなど、とても細かく気の遠くなりそうな作業を手でするそう。
そのような多くの手間をかけて作られた器からは、できあがるまでの長い過程に込められた思いの深みを感じました。
堤さんの持つ窯は大きくないため、一度に作られる量には限りがあります。だからこそ、ひとつひとつの作品に向き合い、手作りだからできるこだわりを詰め込んでいます。
そのひとつが、同じものでも全く同じにはならない色や形。
土の種類やその時の条件の違いによって、土の状態は変化します。堤さんは成形するときの手の感覚を大切に、無理にぴったり揃えて作ろうとせず、自然と気持ちよくできた形をそのまま残しています。
デザインについても、土や釉薬を生かしたシンプルなもの多い堤さんの作品ですが、その中でも少しずつ釉薬のかかり方が違ったり、指を置いていた位置がわかるような仕上がりになっていたりと、様々な表情を見せています。模様を出すために、藁や貝殻といった自然のものを使うことも。
また、均一に熱が加えられる電気窯と違い、薪の窯は場所によって温度が変わるため、焼き加減にもむらが生まれます。それにより、同じ土を使った作品でも色や縮み具合が異なる作品が出来上がります。
このようなむらのできる方法をあえてとっている堤さんからは、こちらの思うように作ろうとするのではなく、自然になるようにできたものを受け入れる姿勢が窺えました。同じように作ってもどれひとつとして全く同じにはならないというのは、この世に全く同じ人が存在しないのと同じくらい、自然に向き合って作るとあたりまえのことなのかもしれません。
色・形・サイズが揃った工業製品のように同じものを手に入れることはできませんが、それが堤さんの大切にしている「風情あるうつわ」を生み出しているのだと感じました
もうひとつ堤さんが作品作りで大切にされているのが、手に添う使いやすさ。自然になる形を潰さないようにしながらも、実はそこには、使う人を考えた細かな「おもてなし」の技がたくさん詰まっています。
例えば、お抹茶を美しくおいしく点てやすいように、口径や深さを考えられた茶器。うっかり手を滑らせても倒れずに起き上がるおちょこ。右利きの人、左利きの人それぞれが持ちやすいよう角度をつけたコーヒーカップの持ち手。
そんな作品の数々には、研究を重ねたこだわりの設計と手業がなす技術が駆使されています。その繊細な技術は、見ても気付けないものが多いのですが、なにかわからないけど使いやすい、と驚く方は少なくありません。
一度に大量には作れないからこそ、それを手に取る人が一番使いやすいように、「その人」のためを想って作る。人をもてなす場に使われる茶器や花器を多く作られてきた堤さんならではの、おもてなしの心が作品にも表れています。
当店の特集でも取り上げたビアハイは、釉薬をかける部分を少なくした内側がポイント。釉薬がかかっていない分、表面がざらっとし、炭酸が細かく濃密な泡に変わります。泡が蓋となってうまみを持続させてくれるので、特にラガーや黒ビールのような、しっかりした味わいのビールが好みの方におすすめ。最近では個性的な味や香りのあるクラフトビールが様々なところから出ているので、味比べをするのもより一層楽しめそうです。
普段グラスに注がずに飲む方にも、ぜひ違いを体験してみてほしいです。きっといつもより上質なうまさを感じられるはず。飲む前には、濡らした状態で冷凍庫に入れて冷やすと、さらにおいしさアップできますよ。
100円ショップでも手軽に食器が買える時代。「便利」「簡単」「手軽」が求められる世の中で、手作りの作品だから実現できる価値を追求する堤さん。その風情と手にフィットするなじみの良さは、実際に見て手に取るとわかる良さだと思います。
「趣味が時代を逆行している」と笑う堤さんですが、シンプルな中にある作品の豊かな表情や、使う「その人」にとって一番使いやすいように作られた設計は、工業製品にはない技術と感性から生まれるもの。つい「便利」に流されてしまいがちな私たちですが、暮
らしに中にひとつ、このような作り手を感じるものがあることで、いつもより時を豊かな気持ちで過ごせるような気がします。
たくさんの細かなこだわりを、あえて言葉で説明しようとせず、見た目の風情や手に取ったときのなじみの良さ、使い心地で気に入ってもらいたいという堤さん。だからこそ、実際に見て手に取って、「私のために」「大切なあの人のために」作られたと思える一品を見つけにいきたくなります。
うつわの種類も新たにバリエーションを増やされているので、これからどんなこだわりのうつわが出てくるのか、楽しみです。
堤さんは、工房見学や出張体験などもされています。ご興味のある方はぜひ、わざどころPONまで、お問い合わせください。
]]>日常の器づくり
長元 宏
1978年 京都府立桂高校 卒業
1980年 京都府立陶工訓練校専科 修了
御室、和善陶苑に師事
1995年 日吉町胡麻にて独立
承っております。ぜひご相談ください。
実施しておりません。
]]>
四季折々の豊かな自然に囲まれた京丹波町にあるご自宅の工房で、魅力的な作品を生み出しているのは陶芸家のTAKUNOBUさん。子供の頃から花や昆虫に興味があったそうです。
TAKUNOBUさんが陶芸の道に入られたのは中学校を卒業した時でした。
進学か就職か家業の陶芸の道に進むのかを考え、選択されたのは、自身の身近にあった陶芸でした。陶芸を続けていくうちに「イメージしたものを形にする楽しさ」や「新しいことに挑戦するやりがい」を知っていき、気が付けば21年の歳月が流れていました。
写実的で愛嬌のある動物、「あめゆう」という釉薬を使った大胆なデザイン、シンプルな形で優しい色合いのパステルカラー、洗練された市松模様のデザインなど多種多様なデザインがあります。一人の陶芸家が手掛けたものとは思えない程、バラエティーに富んだ作品です。
動物シリーズは白地の食器にリアルな動物が描かれています。動物の表情は写実的なのにどこか愛嬌があって思わず笑顔になり、ブローチは服や帽子につけるとアクセントになって目を惹きます。これはTAKUNOBUさんが一番はじめに手掛けられたシリーズです。作家活動を始めた当初、「世の中には『きれいな植物』や『デフォルメされたかわいい動物』は沢山ある。その中で自分の特徴を活かすにはどうしたらいいか」と思案して思い至ったのは「写実的な作風にすること、それこそ自分の強みだ」という想いでした。まずは幼少期から興味のあった昆虫をモチーフに「昆虫シリーズ」を製作、更に動物シリーズが生まれました。

動物シリーズを作成して15年目、「新たな作風の物を作りたい」という思いから挑戦し完成させたのが「あめゆう」という釉薬を使った印象的なデザインの作品。この大胆で印象的なデザインは感性とインスピレーションから生まれたものです。今から2年前にデザイナーとコラボした経験がTAKUNOBUさんにとって、ターニングポイントになりました。デザイナーが考えたデザインをTAKUNOBUさんが陶芸の技術で形にする作業は、陶芸家として繊細で緻密な技術と複雑な工程を要し、試行錯誤の積み重ねでした。それでも「難しいからこそ挑戦する」という姿勢で挑んで大皿が完成。この経験を乗り越えて技術的、感性的にも今までと違った視点で作品をみることが出来るようになったそうです。
デザイナーとのコラボ体験を経てその後、コロナでイベントに出店出来なくなった期間がTAKUNOBUさんにとって新たな創作活動の時間になりました。「セットの商品が作りたい」という想いから生み出された最新作がパステルカラーシリーズ。そして市松模様のお皿です。
パステルカラーシリーズは見た目の色合いは優しく、洗練されたシンプルな形、軽くてとても使いやすい。このシリーズは余分な装飾を一切省き、『シンプルで使い心地のよい機能性』と『ランチマットや部屋などの空間と馴染むインテリア性』の両方を考えてデザインしたものです。

デザイン面での特徴の一つはコーヒーポット、ゴブレット、サラダボールの内側のきれいな「白さ」です。食器の内側にきれいな白色を出す技術はデザイナーとのコラボ経験が活かされています。食器の内側の「白さ」は色々な食材や様々な飲料の色みに馴染むので、食事やお茶する時など、どのような場面でも幅広く使えます。機能面では「使いやすいものを作ることを心掛けている。目指しているのは食器棚で一番よく使用してもらえる食器」とのこと。完成した作品は必ずご自身で使い勝手を確認されています。取材の際、新作のカップでコーヒーを頂きました。手に持った時の軽さや持ちやすさ、飲みやすさを体験し「実際に手に取って、使い心地の良さに納得してほしい」という作者の想いに筆者も納得しました。

市松模様のお皿は、「格子柄」が日本だけではなく外国にもある柄だというところに注目して作成。四角を正確に描く時も線が歪まないよう細心の注意をはらい、コントラストのある配色にもこだわりました。この洗練されたデザインはお皿に盛る食材を鮮やかに惹きたてます。
TAKUNOBUさんの食器がこのように魅力的なのは技術的な努力はもちろん「作品の使いやすさ」と「空間に馴染むデザイン」の両立を追求した情熱の賜物なのです。
今後したいことは「まずは、今作っている作品を直接、多くのお客様に見てもらうこと。自分の作品の良さをお伝えしながら直にお客様の声を聞いて、その意見を今後の作品に取り込んでいきたい」とのこと。更に食材を盛り付けるプロの料理人やインテリア関係などの方とも親交を深め、意見交換の場を増やし、食器に加えてレンゲやおろし器、お菓子を入れる重箱など色々な場面で使える作品を作りたいそうです。
ご自身のこだわりを大切にしながらもインテリア雑誌や北欧雑貨から新しい情報を得たりして、新しい発想を吸収し今後も進化し続けるTAKUNOBUさんの作品にあなたも会いにきてみませんか?
わざどころPONでは、複数の作家さんのうつわを扱っています。
店頭では手に取ったり眺めたりできますが、実際の使用感を試すことは、一部を除いてできません。
(※コーヒーカップなどを貸し出すミニ喫茶コーナーがあります)
1月7日〜2月6日の間、サクラ陶房・櫻井靖泰さんの陶芸作品が特集されました。そのタイミングで酒器比べ会を開催すれば、使い勝手を確かめてもらえるのでは、と当イベントは企画されました。当初は1月の青空市の日に開催予定でしたが、緊急事態宣言発令により2月に延期して行われました(参加者は10名ほどでしたが、密にならないよう配慮をしました)。
今回は6人の作家さんのうつわで、お酒とおつまみを味わいます。参加者は、
A・おちょこ2つと半合+3種類のおつまみ、1,000円
B・おちょこ3つと一合+3種類のおつまみ、1,200円
C・おちょこ3つと一合+5種類のおつまみ、1,500円
の中から希望のセットを選びます。好みのとっくりとおちょこを選び終えると、お酒とおつまみが運ばれ、酒器比べスタート。
用意されたお酒は、新酒「大江山」。生酒ならではのクリアな飲み口ですが、次第にどっしりと深みのある印象へ変わるお酒で、八木酒造を代表する銘酒です。お酒が飲めない方には、八木酒造の酒粕で使った甘酒や、ノンアルコールビールが用意されました。
おつまみは、大江山をよく知る利酒師が考案。
・里芋の味噌煮
・菜の花のお浸し
・りんごスライスカマンベール
・鮭の酒浸し
・福島麹屋の麹使用の、帆立の塩麹あえ
腕のよりをかけたものばかりで季節感もあり、お酒と相性抜群。個人的には、帆立の塩麹あえと鮭の酒浸しが好みで、永遠に飲んでいたかったです!
お酒をお替りする方や、購入する方がいらっしゃったり、お酒もおつまみも評判よかったです。
みなさん思い思いに、おいしいお酒とアテに舌鼓を打ちながら、うつわの使い心地を確かめていました。おつまみは櫻井さんの三連皿に盛り付けられ提供されましたが、3種類をちょっとずつつまむのに最適なサイズ。見た目かわいく、使いやすいと好評でした。
参加者の中には、作家の櫻井さんや、長元さんの姿も。作家さんと直接お話ができるまたとない機会とあって、熱心に語り合う場面もありました。
今までありそうでなかった酒器比べでしたが、じっくりうつわに向き合う、貴重な時間が持てたと思います。参加者からは、うつわの違いが感じられてよかったとの声が聞かれました。うつわは、見ると使うとでは、印象が異なるもの。今回の経験が、これからのうつわ選びに生かされるのではないでしょうか。
好評だったので、今後も開催されるかも!?今回参加できなかった方は、続報をお待ちくださいね。
]]>陶芸 粉引 型物
林 益郎
1979年 京都生まれ。幼少期を北海道で過ごし、高校卒業後上京
2000年 京都府立陶工高等技術専門校研究科修了
京都五条・三代諏訪蘇山氏に師事 弟子入り修行
2004年 静岡伊豆・花岡隆氏の花窯でアシスタント
2008年 京都市伝統産業技術者研修陶器コース本科修了
現在 丹波篠山の古民家にて作陶
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陶芸
TAKUNOBU
澤田卓伸
一点一点手描きの食器づくり
飴釉を使ったデザイン性の高い食器
1985年京都府生まれ
2000年より父を師事し陶芸を始める
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櫻井さんが陶芸を始めたのは日本で焼き物がブームになっていた頃。20代の頃に京都の職業訓練校に通い、陶芸を学んだそうです。そこから作家さんの手伝いをしながら、学校を卒業後三年ほどでご自身の工房を持ったそうです。もともとは他の場所で作陶をしていらっしゃいましたが十七年ほど前に八木に工房を構えました。
櫻井さんの工房を訪ねると、たくさんの道具と面白い仕掛けがあることに気がつきます。櫻井さんはご自身で道具の収納を作ったり、作業台を一から作っていらっしゃり、工房には櫻井さんの遊び心が詰まっています。その中から少しご紹介しますね♪
・へら
こちらは器の形を整えるための道具です。ろくろを回しながら器の内側にこのヘラを当てて使用します。器の種類ごとにたくさんのヘラの形があり、櫻井さんはその全てをお手製の収納スペースにきれいに並べています。

・トンボ
こちらの道具はトンボと呼ばれており、器の直径と深さを同時に測ることができ、均一な大きさの器を作る際に使用します。
工房では百個ほどあるトンボは天井から吊るされており、なんとも珍しい光景を見ることができました!
ここでも櫻井さんの几帳面さが出ていますね!
・たたら
この道具は平に伸ばした土を円形に切るコンパスです。同じ大きさの円を何個も作る際には大変重宝する道具ですね。
コンパスが横並びになっている様子を見ると、今か今かと道具たちが出番を待っているようにも見えます。

・たたら板
こちらは土を同じ厚みにスライスするための道具です。櫻井さんは”たたら成形”と”ろくろ成形”という二つの陶芸の手法を使って作陶をしていらっしゃいます。
その中でも”たたら成形”という陶芸の手法は同じ厚さ且つ、同じ大きさの器を何枚も作る手法なので、こちらの道具を使用して土を同じ厚さに切ることが必要となります!

・櫻井さんお手製の作業台
櫻井さんはDIYをよく行うそうで、なんでもご自分で作ってしまいます。
作業台もその一つで、座っても立ってもろくろ作業ができるようにと二つの作業台を作ってしまわれたそうです。

・お庭
八木町に工房を構えてからというもの、工房の広さや家の敷地の広さが広くなり様々なことに挑戦している櫻井さん。
その一つがお庭の手入れだそうです。
きれいに石と芝生が敷き詰められており、生垣やコンクリートの塀で囲まれている櫻井さんのお庭。
これらは全て櫻井さんが一から手入れしたそうで、最初は土が一面にあるだけだったそう。
隣の家から飛んできた紅葉の種が発芽し大きく育ち、今ではお庭のシンボルツリーになっていると話す櫻井さんは本当に楽しそうでした。

・サイクリング
また櫻井さんはサイクリングがお好きで、週末のはサイクリング仲間とご自宅から長岡京周辺をサイクリングするそうです。櫻井さん100キロメートルは余裕で走れると仰っていて驚きました。
お茶碗やコップを作陶する体験をしました!
掌サイズの量の土を少しずつちぎり、伸ばしながらお茶碗の形ていきます。
思い思いの作品を土で作った後は、長本さんが工房に作品を持ち帰り窯で焼いてくださるそうです!
作品の仕上げに表面に掛ける釉薬は長本さんにお任せです。
焼き上がった作品がどのように変化するか、本当に楽しみですね♪

吉良さんは、オリジナルアクセサリー作りの体験をしていらっしゃいました!
お好きなサイズと色の飾りを選んでもらって、ネックレスの紐の部分を自由に作る体験です。
数種類の糸の中から好きなものを選んで、吉羅さんに教えてもらいながら編んでいきますが
「途中からは自分で自由に編んでもらいます」と仰る吉良さん。
自分で考えながら糸を組み合わせて作っていくことで、ものを創造することが楽しく感じる、そんな体験です♪

厚さ20mm、長さ30cmの板材をナイフで削って本格的なカッティングボードを制作する体験を行っていらっしゃいました。
「全て手作業で木を削り出す」という作業は日常の中では中々行わないことですよね。
中川さんに教わりながらゆっくりと時間をかけて木を削り出し、
表面を紙やすりで滑らかにする過程を体験できますが
それだけでは終わりません。
できたカッティングボードを家に持ち帰り
オリーブオイルなどでメンテナンスをしながら使用するところまでが重要です。
「自分で作ったものを自分でメンテナンスできる」
そんな素敵な体験となっています♪


上記の体験は、展示会が終了致しましても
わざどころぽんで体験することもできますので、事前にご相談ください!
体験について
30分~1時間程度の体験です。お一人2000円。
事前にご相談していただき、お好きな日にわざどころPONにて体験いただけます。
ヒノキのMy箸づくり体験♪
さて早速、お箸作りの体験へ!
~削る~

最初は、板の木の目の順目と逆目を見極めて削る方向を岡さんに確認してもらってから箸を削っていきます。
このような角材を細く削っていくことでお箸になるのですが、角材から削っていくという本格的な体験ができるのは珍しいそうです!ほとんど削れている状態から仕上げ作業をする体験が多いそう。

カンナで木を削るのは結構大変でした!削る際は左手をカンナの頭に添えて、右手はかんなの中央に添えて身体全体でかんなを引きます。
このときに力はあまり加えずに引くと上手くいきます。
岡さんが実演してくださっているのは見ているときは簡単そうに見えましたが、なかなか上手くできず難しい作業でした。
お箸を削るための木の型は少し斜めに窪んでいて、お箸が先に行くほど細くなるように削れる仕組みなっていました。この型は岡さんの手作りだそうです。

木材を削っていくと、ひのきのいい匂いがして、だんだんと削れていくことにワクワクしていきました!慣れてくるとカンナで削るのが楽しくなっていき、最後の方は軽々とカンナを引くことができました。
~長さ調節~

カンナで木材を削ることができたら、お箸の長さを調節していきます。自分の指の長さを測り、専用のノコギリでちょうどいい長さに切っていきます。
お箸の長さは、人差し指と親指を広げた長さの1.5倍がちょうどよく、この長さを「一咫半(ひとあたはん)」というそうです。お箸を買う際の参考にもなりますね!
~面取り~

長さを整えた後はお箸の角の面をかんなでとっていく作業です。
体験ではヤスリも使用することができますが、ヤスリを使用すると使っていくうちに毛羽立ってくるので、カンナで面取りをするのがオススメだそう。
ちょっとずつ、木材を薄く削っていきます。
~仕上げ~

最後は表面を滑らかにし、長持ちするようにミツロウを塗って仕上げます。
岡さんが使用するミツロウはえごま油とミツロウを混ぜたものなので、安全に使用することができます。こういった心遣いが嬉しいですね
~完成!!~


カンナを使って木材を削るのが一番難しかったように感じます。カンナだけでなく、木材一つ一つの木目や個性を見極めて削る方向を決めたり、削っている木材の微妙な歪みを見て削り方をアドバイスしてくださるなど、岡さんの技や知識に触れる貴重な体験となりました!!
また、自分で削って、指の長さに合わせて切った箸はこの世で一つだけのオリジナル箸!
出来上がった瞬間は嬉しかったです♪
岡さんのものづくり
お箸作りを体験する中で、岡さん自身の様々なお話もお聞きできました。
岡さん木工のものづくりを始めたのは27歳から。
大学を卒業した後、呉服問屋に就職した岡さん。大学は経済学部に所属しており、ものづくりとは遠い生活を元々されていたそう。
呉服屋さんで働き始め、様々な職人さんに出会うようになりものづくりの魅力に引きつけられた岡さんはその後長野にて職業訓練校に通いながら木工の技術を学んだそう。
長野で職人さんと話している際に「年齢的に始めるのが遅すぎる」などと言われたこともあった岡さんですが、長野の木曽檜など良質な木材に触れながら木工を学び現在では京都で家具を始め、暮らしの道具など素敵な作品を作る作家となりました。
普段はヒノキ以外にも様々な木材を使用して家具や暮らしの道具を作っている岡さん。
同じ種類の木材でも木一本一本によって硬さが違い、木材を仕入れて実際に触れて見ると木の個性に驚くそうです。木材が家に届いて「あぁ、この木材はとっても硬いから加工したく無いな」と肩を落とすこともあるそう。
一つ一つの木の特徴を見極めながらものづくりをするというのは知識と技術がいるため、大変なんだと感じました。
お箸作りを教えてくださる傍で、亀岡の洋菓子店から依頼された木工品の制作の様子を見せてくださいました。
お菓子を作るための道具の取手となる部分を作っている岡さん。木が手にしっくりくるように楕円のような形にのみで削っていらっしました。
職人さんのリアルな仕事風景を見る貴重な体験となりました。
人見祥栄さんは、初入賞ということで京都新聞に掲載されました。
わざどころPONでは、本漆を重ねた弁当箱を取扱させていただいています
約20センチ×10センチ
厚さ約1ミリ
曲げわっぱの漆の弁当箱にしては驚くべき薄さ
作家の技術が光ります
食洗機は非対応ですが、家庭用の洗剤とスポンジで洗ってご使用いただけます
通販はこちらから
https://wazappon.theshop.jp/items/16231101
アトリエkikuさんの作品がこちらです。
写真の下のURLより購入可能です!
○タディングレースのクローバープレート

直径: 短い部分170mm 長い部分180mm
高さ: 15mm
https://wazappon.theshop.jp/items/28684617 (→こちらよりご購入頂けます。)
○サーカスマグ・ボウル

マグカップ
直径: 14cm
高さ: 5.5cm
底:5.5cm
持ち手:3.5cm
ボウル
直径:11cm
高さ:6cm
底:6.5cm
https://wazappon.theshop.jp/items/29068010 (→こちらよりご購入頂けます。)
○アトリエkiku リーフカップ
直径: 8cm
高さ: 8.5cm
https://wazappon.theshop.jp/items/27520163 (→こちらよりご購入頂けます。)
○アトリエkiku リーフボウル
直径: 14cm
高さ: 5.5cm
https://wazappon.theshop.jp/items/27520200 (→こちらよりご購入頂けます。)
○アトリエkiku チョコミント器(大)
直径: 14cm
高さ: 6.5cm
https://wazappon.theshop.jp/items/27519685 (→こちらよりご購入頂けます。)
○アトリエkiku チョコミント器(小)
直径: 10cm
高さ: 5.5cm
https://wazappon.theshop.jp/items/27519621 (→こちらよりご購入頂けます。)
○アトリエkiku 花皿
直径: 13cm
高さ: 2cm
https://wazappon.theshop.jp/items/27520243 (→こちらよりご購入頂けます。)
作家さんをもっと知りたい方は
こちらの記事をご覧ください
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