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「Petit Rose」東野洋子さん インタビュー

花と香りが織りなす作品

可愛いドライフラワーに彩られ、優しい香りがする作品たち。

それらは、「Petit Rose」として製作・講師活動をしている東野洋子さんの作品です。週2日、大学の幼児教育学科で保育園・幼稚園の職員を目指す学生さんを指導する非常勤講師をし、更にご自宅でピアノを教えたりと多彩に活動されています。

元々花や香りが好きな東野さんは、幼稚園・保育園の職員時代にアロマコーディネーターの資格を取得し、退職後に本格的に製作を始動。

はじめは陶器製の人形を製作していた東野さん、ある時に瓶の中に花が彩られた美しい「ハーバリウム」と運命的な出会いをします。その美しさに魅了された東野さんは、名古屋まで通い、講師の資格を取得。その後はアロマワックスサシェ、ボタニカルキャンドルなど花(ドライフラワー)と香りを使った作品の講師資格も取得し、多彩な作品を手掛ける傍ら教室を開催する現在に至りました。

バラが好きだという東野さん。大きなバラには人を惹きつける強いインパクトがあり魅力的だけれども、眺めていると自然と顔がほころんでしまう、可愛らしい小さなバラの方が東野さんは好きです。

「小さなバラのように、手に取った人が笑顔になって、気持ちが癒やされる・・そんな作品を自分も作りたい。」という想いを込め、活動する時の名を「Petit Rose」にしました。

直感が彩る花と香りへの豊富な知識

柔らかな香りがするキャンドル素材の上に華やかなドライフラワーが彩るアロマワックスサシェ。ペン本体に可愛いドライフラワーをあしらったハーバリウムのボールペン。

ジャムのようで、瓶をあけて炎を灯すと中に入っている果実の香りが柔和に広がるジャムキャンドル。

全てドライフラワーを色彩豊かに組み合わせたデザインです。作品を彩る花のデザインは、東野さんの直感やヒラメキによるものです。沢山あるドライフラワーの中から花の声をくみ取りデザインしていく。東野さんの感性のヒラメキが、花達の個性を引き出したデザインを作ります。花との会話を楽しむ自由で柔らかな感性は、幼稚園・保育園の職員時代に好奇心旺盛な園児達の感性から刺激を受けたそうです。

元々香りも好きでポプリなどを買い、器などに入れて部屋で香りを楽しんでいました。職員時代にアロマコーディネーターの資格取得を発端に、「きちんと香りの事を勉強しよう」と思いラベンダー、ローズ、レモン、オレンジなど、自然の中にある香りの知識を学びました。現在はオーダーメードで、お客様の好みの香りをアレンジしたハンドクリーム、ルームフレグランスなども製作して、大変好評となっています。

養われた豊かな感性や花、植物の繊細な感性。そして香りへの豊富な知識。それらは東野さんのデザインや作品の中に、色濃く表れているのだと筆者は感じました。

活動の原動力

東野さんが講師をしていて嬉しいのは、作品を作る時に見せる生徒さんの楽しそうな顔。沢山のドライフラワーの中から、自分好みの花を選ぶときの生徒さんが見せるキラキラとした笑顔。東野さんのアドバイスを受けて、思い通りのデザインに仕上げた時に見せる生徒さんの嬉しそうな表情。好きな花を選び、試行錯誤の末、出来上がった作品は世界に一つだけの作品です。それを愛おしそうに眺める生徒さんの笑顔も東野さんを幸せな気持ちにしてくれます。

最初から最後まで一生懸命に自分で取り組んだ作品が完成した時の喜びは、何ものにも代えがたいものです。その作品は、悩んで試行錯誤したプロセスも含めて自分にとって「世界に一つの特別なもの」になると、東野さんは感じています。

かつて自分が初めて作品を製作した時に感じた、心トキメク感覚や楽しさ、嬉しさを生徒さんにも感じて貰えたら嬉しい・・東野さんはそんな思いで講習会や教室に来られる生徒さんを見守っているのです。

製作時、東野さんは「可愛くてキラキラした要素」を取り入れるように心がけています。作品を手に取った人が、心トキメキ、笑顔になってもらえることを願って。

「作品展にも気軽に足を運んで頂き、楽しんでもらえたら嬉しいです。」と東野さん。あなたにとっての、「特別なもの」との出会いが待っているのかもしれません。

可愛い花と優しい香りの織りなす作品に囲まれる、癒し空間へ、あなたも遊びに来てみませんか?

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