blog

  1. HOME
  2. ブログ
  3. かみきちお米広め隊
  4. 農家に聞く!神吉米あれこれ

農家に聞く!神吉米あれこれ

神吉で米づくりをおこなう、3名の農家にインタビューしました。

前田数之さん(50代兼業)・きぬひかり
石橋康彦さん(50代兼業)・こしひかり
松崎伸也さん(30代専業)・こしひかり、水菜

皆さん神吉生まれ神吉育ち。代々続く農家で、前田さんと石橋さんは会社勤めをしながら、松崎さんは専業で米づくりに携わっています。

神吉のお米の特徴は?

  • 冷めてもおいしいです。おにぎりにしたらおいしさがよくわかりますね。買ってくれる方の評価もよく、こどものおかわりが増えたと言われます。
  • 外食などで外で別のお米を食べたら、まずいなぁと感じます。
  • ツヤが多くて透明度が高いと思います。他地域の米は色がくすんでる気がします。
  • 毎日神吉の米を食べるので、この味が当たり前と思っていました。しかし他地域の方が口を揃えておいしいというので、ああ、おいしいんだと感じるようになりました。

おすすめの食べ方は?

白米!塩にぎりが最高だし、玉子かけごはんもおいしい。焼飯とか炊き込みご飯より、白米で食べてほしいです。普段玄米で食べる人にも白米を試してほしいし、スーパーなどで買う米と食べ比べてほしいです。

おいしさの理由は?

日中と夜の寒暖差、山からの湧き水、粘土質の土がいいのでしょうか。夜が冷えないと、乳白色の米が増えて、味が落ちる気がします。

米を作る上でのこだわりは?

  • 毎朝出勤前に見回り、動物に荒らされていないか確認。変化があれば早急に対応しています。また肥料を使う方がおいしくなると思っているので、適量を使っています。
  • 除草剤は草が生え始める1回のみ使い、他は使わないようにしています。
  • 父とふたりで作業していますが、面積が広いので、いかに効率よく進められるかを考えています。味へのこだわりはこれから突き詰めたいです。

苦労点はありますか?

  • 田植え日が多少ずれるのは問題ないが、稲刈りが数日ずれると品質にかかわるので大変。兼業だとベストタイミングで稲刈りできないのが悩みどころです。
  • 農地が少ないと、作業量の割に儲けが少なく、赤字になる年もあります。収益が増える仕組みを考えたいですね。

これから神吉や農業を、どうしていきたいですか

  • 現状農業は儲けが少ないので、子どもに継いでほしいと言いにくい。若者から見ても魅力のある仕事になってほしいと思います。
  • 神吉にきたらおもしろい、と思ってもらえる場所にしたいです。人手不足で農地活用が厳しいなら、たとえば釣り堀やサバゲーなど、農地以外の活用もアリだと思っています。
  • 農業版人材派遣のようなシステムを、地域内で作りたい。草刈りできる人、稲刈りできる人を各農地に振り分け、地域内で雇用が生まれるシステムを立ち上げるなど。大規模な法人を受け入れるより、メリットがあると思います。
  • 神吉は移住者が増えていますが、保守的で新規参入を受け入れにくい雰囲気も残っています。高齢化が進み人口が減ってきていますし、荒れた農地を増やさないためにも意識を変えていきたいです。
  • 移住者で農業をしているが、環境が悪く撤退したいという声を聞きます。移住者や新規就農する人にも魅力的な地域にすることが、これからの課題かもしれません。

関連記事